ファンドレイジング・イズ・ラブ〜Fundraising is love〜

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-shared-img-thumb-PAK73_kaigainookane20140531_TP_V 「国際平和のための世界経済人会議  
〜平和のためのマーケティング〜」
2016 World Business Confenrece for World Peace
に参加したときのこと、

マーケティングの大家である、
フィリップ・コトラー教授がおっしゃった言葉。

 

  Marketing is love.
  マーケティングとは愛である。

 

この言葉を聴いて、 心から「やっぱり!」と思いました(^^)

と同時に、NPOマーケティング、
資金調達(ファンドレイジング)においても、
とっても勇気づけになる言葉だと感じました。

 

マーケティングとは、何か。

お金を増やすため、利益を出すためのスキルでしょ。
売上を上げるための戦略なんでしょ。
人に物を買わせる技術なんでしょ。

そう思うかもしれません。

 

NPOのファンドレイザーにとっては、
資金調達(ファンドレイジング)もまた、

お金=寄付を増やすもの。
いかに、寄付をする人を増やすか。
いかに、一人あたりの寄付金をアップさせるか。

という意識が強いかもしれません。 

 

突然ですが、NPOは、
「Nonprofit Organization(非営利団体)」 の略称です。

この「Nonprofit(非営利)」 というところが、
誤解が生まれやすく、
個人的にこの表記どうにかなればいいのにな〜、 と思います。

 

「非営利」(=営利を目的としない)というと
収益、利益を上げてはいけないという誤解が生まれやすい。

しかし、NPO業界の方には当たり前なのですが、
NPOも収益を上げていい、利益を生み出していいですよね。

正確には「非営利」とは、 団体が事業を通して得た利益を
出資者である株主等に分配しない、 というだけで、
つまり、活動資金を得るために、
収益を上げるような事業を行っても構わず、
そこで得た利益を分配せず、新たな活動資金へまわす、というだけです。

 

そんな誤解を受けるからか、 それ以前の問題か、
そもそも日本全体に

「お金は汚いもの」
「清貧(貧しいことは美しいことだ)」

という信念が根付いているように思います。

 

そこから、
「資金調達をバリバリやることに、 なんだか気が引ける」
そんな気持ちが、NPO業界にあるように感じます。
(もちろん、そうでない団体もあることでしょう!)  

 

本当にそうなのでしょうか?

 

なぜ、マーケティング=愛なのか?

マーケティングと、資金調達の、
本当の意味とは、いったい何か・・・?

 

Marketing is love.

そうおっしゃったコトラー教授は、 著書(注釈)の中で

マーケティングとは

「本物の顧客価値を生み出すための技術」
「顧客の生活向上を支援する技術」

 

さらに、

「市民(顧客)をどうひきつけ、彼らに何を感じてもらい、
どんなメリットを与えるのか、といった点に関する 一連の戦略とその実践プロセス」

であると、おっしゃっています。

 

 

そして、マーケティング活動とは

「生きていることを、心から喜び、楽しみ、 人生に熱中している状態」

 

マーケターとして適切な人材とは

「顧客を幸福にすることに 喜びを感じられる人材、 人生に熱中できる人材」

 

 

「マーケティング」という 経済活動っぽい単語で言われると、
なんか、難しそう、とか、 私には関係ない、とか思ってしまいそうですが、
でも、コトラー教授の解説を聞くと、

「なんだ!NPOの活動と一緒じゃん!」 と思いませんか?

 

そうやって、難しいことを省いて、
核の部分だけを、ひと言で表すと、

「マーケティング=愛」 なんです。

 

企業にとっては顧客、という呼び名が、
NPOにとっては、支援者、であり、 受益者、ということになるでしょう。

 

だから、ファンドレイジングも「愛」

資金調達という点に絞って、顧客=支援者だとすると、
こう考えられるでしょう。

 

支援者にとって、寄付をすることで メリットとなることはなんなのか?

支援者にとって、 寄付を通して、幸せを感じてもらうためには?

寄付が、支援者にとって、 どんな価値を提供しているのか?

支援者となりうる人を、どうひきつけ、 彼らに何を感じてもらい、
どんなメリットを与えることができるのだろうか?

 

ちなみに、支援者の立場から見て、
NPOと寄付やボランティアなどで関わることで 何を得ているのか?

それは、もちろん人それぞれですが、
自分の普段の生活ではできない貢献に 自分が参加できるということであったり、
社会に貢献したい、いいことをしたい、と思う気持ちを、
気軽に提供できる機会であると言えます。

だから、喜んで寄付をしてもらう、ということは、
可能なんです。

 

機会があれば、寄付をしたくてたまらない!
と思っている人も、多くいます。

ただ、どこへ寄付をすればいいか、分からないだけ。

 

だからこそ、先の

支援者にとってメリットとなることは?

などを分かりやすく提示してほしいのです。

 

ちなみに、私自身は、寄付について、こう思っています。

「お金とは、私の思いを乗せて届け、実現してくれるもの。
 私は、現地に行って、必要なサポートをする
 技術も時間もありません。
 だけど、私が思いを乗せて寄付をすることによって
 寄付をした団体が、私の代わりに、
 現地へ出向き、現地の人へ必要なサポートをして、
 私の実現したい社会を実現してくれる。
 だから私はお金というかたちで寄付をします。」

 

Marketing is love.

そして、

Fundraising is love.

 

資金調達を通して、あなたの団体の活動が広がり、
そして、一人でも多くの、受益者だけではなく、
支援者にも、喜びと幸せが広がりますよう。

 

 

(注釈)参考図書:
『社会が変わるマーケティング』(英治出版)
『コトラーのマーケティング・コンセプト』(東洋経済新報社)

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