目的と手段を見失わないこと〜『やりたいことがある人は未来食堂に来てください』から学ぶ

やりたいことがある人は未来食堂に来てください』(祥伝社)を読んで、未来食堂へランチに行き、実際に体感してきた。

せかいさんは、理念である「誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場所」を実現することが目的であって、食堂は目的ではない。だからこそ「それ(既存)って、いらなくない?」という発想が生まれるのだと感じた。

最初は、そういう、抽象的な目的からスタートしても、それを実現するためには食堂がいいな(手段)と思ったら、食堂をやることが目的になりがち。そしてゴールになりがち。

大きな目的を見失わないこと。常に、それを思い出すこと。
そして、それに沿った価値基準を設け、行動をすること。

その大切さを、改めて心に刻んだ。

あと、本を読んで最も深く頷き、そして実行に移そうと思ったことは、「無理をしても誰もハッピーにならない」ということ。

自分の体験を振り返ってみたとき、どうしても、会社勤めの中では、他人のお客様を相手にする(会社=自分とも思えず、自分のお客様というよりは、営業マンのお客様であり、会社のお客様が強かった)という認識が強かったので、過剰の顧客にクレームを言われないことに重きを置いてきたように思う。
(もちろん、それでサービスを褒められることも、仲良くなることもあった)

同じ時期でも、自分のコーチングのお客様だったら、信頼関係がこれくらいだから、とか、自分が謝るしかない、とか、すべて自分の責任で、と思えたのだけれど、どうしても会社や、表に立つ人の顔に泥を塗るわけにはいかない、という思いが強かった。

絶対に文句を言われないレベルに合わせようとすると、過剰な対応が増えてしまう。結局自分のストレスを増えたりする。かつ、文句を言われないことは成果につながらないので、自分のやりがいも感じられない、周りの人からも見えない。という悪循環な時期もあった。

サービス提供において、やってあげたら歓ぶだろう、は、むしろ必要のないことかもしれない。そんな疑いを持って、やっていることが、お客様に本当に喜ばれているか、計測をしなければいけない。反応をみるべきだと感じた。

もっとせかいさんのお話を聞きたいと思ったので、勉強会を開くお願いをしている。

せかいさんのミッションは「理念のバトンを受け継いでくれる第二走者を探すこと、そこまで伝播させること」とある。

現時点で、それがどれくらい達成されていると感じていて、次に何かを考えているのか、いないのか。そんな未来について、せかいさんへ質問したい。

 

【17.8.1追記】

未来食堂にて、勉強会を開催しました!

事前準備するために早めにお伺いしたのですが、
例えば、テーブルを拭くにしても、テーブルの上の小物たちの整理も、
とても分かりやすく、明瞭。

せかいさんにとっても、指示しやすいモノの配置、設定になっていることが印象的でした。

短い時間だけれど、濃密なひとときにしたかったので、
ご参加のみなさまには課題図書として『やりたいことがある人は未来食堂に来てください』を読んで来て頂き、事前に質問を集めていたので、

せかいさんも前のめりで、かつざっくばらんに質問に答えてくださり、
みなさん真剣に聴いていらっしゃいました。

印象的だったことは「今の目標は?」という質問に対して、

次の目標が見つかっていたら、ここにはいないと思う。

とおっしゃったこと。

 

せかいさんは、徹底的に、自分の持つ「目的」に忠実なんだと感じました。
そして、いつも、それを心に置いていらっしゃるのが、強く感じられました。

東京の方は、ぜひ一度、行って体験してみられるといいと思います!

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